弁護士や裁判官検察官になるためにはまずは司法試験に合格しなければなりません。
合格したのち、司法修習を一年間受け、更に修了試験に合格したものが法曹三者つまり裁判官検察官弁護士のどれかに進路を進める事が可能になります。
弁護士の場合は修了試験合格後に各地方の弁護士会へ登録すれば弁護活動が可能になります。
当然誰もがご存じかと思いますが司法試験は我が国の数ある国家試験の中でも最難関といってもいいほど合格率が低いです。
しかも司法制度改革により、この司法試験を受験するためには、法科大学院修了者か司法試験予備試験に合格した者のいずれかになります。
法科大学院とは通常の4年制大学卒業後に入学するものですので受験資格を得る為最低でも高校卒業から6年はかかります。
一方予備試験は受験資格がありません。
大学在学中に予備試験に合格してしまえば、すぐにでも司法試験を受験することが可能になります。
この予備試験導入は法曹界の人員の増加を狙ったものだといわれており、実際の合格率も予備試験合格者の方が法科大学院修了者よりも高かったという統計上のデーターもあります。
高校生から予備試験合格に向けて勉強を始めている方もいるそうですよ。
近年、司法制度改革の影響により弁護士が増えたとの声がありますが、諸外国と比べるとまだまだ日本では法曹人口は少ないといえるでしょう。
日本においても権利意識の高まりと共に法律家が果たす役割は非常に重要です。
同時に国民からの期待も背負っている非常に社会的責任の大きい職業、それが弁護士を始めとする法曹業界の者たちなのです。