自動車を乗る方が加入している任意保険の多くには弁護士特約というものがついています。
この弁護士特約とは、自動車保険における特約になります。
交通事故などの相手方との交渉において弁護士への依頼が必要になるケースにおいて、調停や民事訴訟となった際に、弁護士費用を300万円を限度に補償するという内容の特約になります。

加入の有無は任意保険証にて簡単に確認することができます。
また自動車保険で特約に加入していなくても、加入中の損害保険の中に弁護士特約に加入していれば交通事故の際にも利用することが可能です。
少し強引な言い方ですが交通事故において、過失の割合や慰謝料の金額については、交渉次第で変わってきます。

交通事故案件において被害者、加害者、当事者同士が示談について話し合うという事はあまりありません。
なぜなら大半の場合は加害者側が加入している保険会社の者が示談交渉を行うからです。

相手は保険会社の場数を踏んでいる交渉のプロ。
こちらが代理人を立てずにいると足元を見られます。
示談交渉について知識のない素人だとわかると、誠実に対応してくれない可能性も出てきます。
ですから代理人弁護士を立てずに交通事故の示談交渉を行うというのはリスクが高いです。

実際の所、弁護士が出てきた途端、態度が急変することも本当によくある話なのです。
基本的に、相手方が一番始めに提示する損害賠償の金額は、訴訟となった際の約6割程度と言われています。
しかし弁護士が初めから訴訟も辞さない態度で挑めば、損害賠償額を最大限まで引き上げることが可能になります。
弁護士特約があれば費用の負担なく交渉に弁護士を活用する事も出来るということを覚えておきましょう。

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