近年、パソコン、更にスマートフォンの普及に伴い、インターネットは非常に身近で便利なツールになりました。
誰もが当たり前のようにネットを利用する社会です。
しかし、普及と比例するかのように、インターネット上のトラブルが増加しており、更にそのトラブルの内容も複雑・多様化しているといえるでしょう。
インターネット上で最も多いトラブルがいわゆる掲示板などに勝手に一方的に書き込まれた誹謗中傷・個人情報などの書き込み被害になります。
インターネット社会は流動的です。
たった一言の書き込みがあっという間に一瞬のうちにさも正しい情報として流れてしまうという危険が潜んでいます。
貴方自身のプライバシーや肖像権がもし知らないうちにネットに流出していたら貴方はどうしますか?
まずは落ち着いて、書き込みがあったURLを控え、何らかの媒体に保存しましょう。プリントアウトやデジカメでの撮影なんでもいいです。
証拠を残すことが大切なのです。
その上でプロバイダーあるいはサイト掲示板の管理者へ削除依頼を出す事が真っ先に必要になります。
しかしそのURLが削除されたからといって、必ずしもその情報が完全にネット上から削除されたかどうかはわかりません。
はっきりいって一度ネットにあがってしまった情報を完全に削除消去することは不可能なのです。
実際法務局の人権擁護課に寄せられたネットの人権被害の相談は三千件を超えています。
これは過去最高件数であった前年度を更に上回った結果になります。
それだけ身近なトラブルでもあるといえるでしょう。
誰もが何気なく利用しているネットですが、実はそんな危険で怖い世界でもあるということを今一度認識しましょう。