不安定な社会情勢や超高齢化、権利意識の高まり、原因はひとつではありませんが、相続トラブルは年々急増傾向にあります。
離婚に次いで最も多い身近な家事手続き、それが相続なのです。

しかも相続で厄介な所がたくさんの手続きが必要になってくる点です。
様々な手続きがあり、その種類は60種類以上とまで言われています。
各種専門家に相談する、ケースによっては複数の専門家への依頼が必要になるケースもあります。

相続を取り扱っている士業はたくさんあります。
あまりにありすぎてどこへ相談に行ったらいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

まずは何が問題なのかを整理することが大事です。
そして然るべき相談場所へ赴く。

特に不動産登記は司法書士、税金に関しては税理士にしか相談出来ません。
この二つが出てきた場合は注意してくださいね。
また良くある相続トラブル・遺産分割協議に関する事。
これは弁護士へ相談に行った方がいいですね。

遺産分割協議とは遺言書がない場合の相続において相続分を決める話し合いの事になります。
基本的に割合は法律で決められていますが、割合だけです。
どの遺産を誰が相続するかまでは決められていないので当事者同士での話し合いになります。
現金のように単純に分割出来るものならいいでしょうが、相続の場合はそうもいきません。不動産など簡単に換価できないものも多く含まれるため問題になり易いのです。
この遺産分割がまとまらない事には不動産登記も税申告も出来ません。
任意での話し合いが決裂した場合は裁判所手続きも視野に入れて考えなければならなくなります。
調停、審判、裁判、ここまでくるとかなり長期化する恐れも出てきてしまいます。
しかし相続トラブルに限っていえば事前に、つまり生前に遺言書の作成や遺産の整理(不動産の換価等)などを行うことによって不要なトラブルを避ける事が可能になります。

これから相続について考える方は是非、残された者たちが不要な争いをすることのないように留意して対策をしてください。

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